整体の心得と空手に通じる点

実は、私は整体師として約十年の経験を積んでまいりました。その中で先生から教わった「整体の心得」があり、これは空手にも通じるものだと感じています。そこで今回、両者に共通する要点をまとめてみました。

1. 力ではなく技を重んじる

  • 整体:力任せではなく、相手の力を利用し、テコの原理を活かす。
  • 空手:筋力に頼らず、体の構造・間合い・呼吸を活かして技を出す。

2. 正しい姿勢と中心軸

  • 整体:斜めではなく腹の正面で施術し、体幹を軸にする。
  • 空手:腰を据え、正中線を意識して技を繰り出す。

3. 心身の調和

  • 整体:施術者は心を無にし、雑念を持たず自然体で行う。
  • 空手:稽古や試合では「無心」の境地を目指し、心身を一致させる。

4. 持続可能な修練

  • 整体:自ら疲れず、長く続けられる方法を選ぶ。
  • 空手:無理な力みを避け、呼吸と体の使い方を工夫して長年稽古を続ける。

5. 道としての哲学

  • 整体:技術は哲学と一体であり、施術者の心身の調和が相手の癒やしにつながる。
  • 空手:単なる格闘技ではなく「空手道」として人格形成や精神修養を重んじる。

整体の心得は、空手にも通じるところがたくさんあります。 力に頼らず理を大事にすること、心と体を整えて自然体で続けること、そして長く続ける中で磨かれていくこと。 結局のところ、整体も空手も「人を活かす道」なんだと思います。 だからこそ、これからも無理なく、楽しく、続けていきたいですね。

武道を習う態度について

何歳になっても、どんな立場になっても次のことは肝に銘じておきたい。

・素直さと謙虚さ
技術を受け取るには、心を開いて素直であること。先人の知恵に敬意を払い、自分の未熟さを認めることで、学びが深まる。

・継続と忍耐
武道は一朝一夕では身につかない。できないことに向き合い続ける姿勢こそが、心を鍛え、技を磨く。

・礼に始まり、礼に終わる
礼は単なる形式ではなく、相手、場、教え、そして自分自身への敬意を形にする心の在り方の表れ。

身体のつながりを保つ

昨日の稽古では、順突きの突っ込みを練習しましたが、普通の順突きよりも技の方向性を意識しやすいかなと思います。

地面からの力(足→腰→背→肩→腕→拳)という力の流れが整い無駄なく力が伝わります。腰や背中を反ってしまうとこの流れが途切れてしまいます。なので、踵から拳までを一直線に保つイメージ。

Youtubeなどの動画について

空手の稽古に熱心になるとYoutubeなどで動画を参考に見ることもあるかと思います。空手の奥深さを知ると各流派の歴史や技術など気になり調べたりするのは知見が広がりいいと思います。
ただ、流派には特徴があり、指導も個人それぞれの経験、技量に合わせた指導をしているものです。なので、そのような動画は参考にするのは構いませんが、まずは、今稽古しているこをが出来るようになることを優先して欲しいですね。

最近、思っていたことの雑記

空手教室を開講してから2ヶ月が経ち、少数ではありますが、5歳から50歳代のまで幅広い年代の方々に参加頂きました。これは、空手をやっていなければ知り合うことのなかったわけですから、多くの方々と知り合う場が出来たということでも感謝します。

子供たちは空手がなんの役にたつかとかまだわからないでしょう。でも、身体を動かすことが楽しいのでしょう。稽古では、空手の基礎をとりいれながら、基礎体力向上のための運動から生活で役に立つ礼や身のこなし訓練を中心にやってゆきます。

一般の方々は、それぞれ健康面、空手技術の向上などそれぞれ目的がありますので、健康面での効用や護身などを中心にやってゆきます。

また、引越し・転勤などがある場合、移動先で他の和道流道場へ通うこともあるでしょう、道場がかわったらやり方が変わったということにならないよう、和道流総本部道場で大塚最高師範、またその他多くの先生方に教えていただいたことを忠実に伝えてゆけるように努力します。