稽古日誌 (2015-01-19)

ある生徒が脚が痛くて正座ができないと嘆いているので痛みのある部分をみてみましたら、前脛骨筋という脚のすねのやや外側から足の内側まで伸びている筋肉でした。前脛骨筋はつま先を上にあげたり、下げたりする際に使われる筋肉で立つ、座る、歩くなどで使われる筋肉です。触ってみると非常に硬くなっていて、足の三里というつぼを軽く押しただけで痛がっていました。

空手教室では準備体操で、つま先立ち、つま先あげる動作で前脛骨筋を柔らかくするためのストレッチをおこなっているのですが、他にもスポーツをやったりするでしょうから普段からつま先の上げ下げ、正座して後ろに上体を傾けたりしてストレッチすると怪我も少ないと思います。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン初段

ピンアン初段の第7挙動を特に練習。複数の動作の連結を1つ1つ正確に行えるように繰り返し。

 

針灸治療体験レポート

先日、針(鍼)治療に行ってきました。

生業がソフトウェア開発なのでパソコンに向かっている時間が長いせいか、日頃から目の疲れ、首・肩のこりが気になっていました。

治療はご近所で知り合いの菅野針灸院で行ってもらいました。

ここの先生は大変やさしく、親しみのある方です。合気道の高段者でもあり、合気YOGA というヨガの指導もなさっていて、空手や武道にたいして理解のある方です。

治療時間は20分ほどでした。

治療用のベッドにあおむけになると、触診がはじまりました。おなかを「ポンポン」とたたいて内臓の硬さをしらべているようでした。

赤外線であたためる装置を腹部に照射してあたためながら、針を刺していきます。刺す前に「こんなに細くて、柔らかいのだよ」と針をみせてくれました。

脳天、顔面(眉間、眉付近、ほお)、それから腕から手、脚に数本ずつ次々と刺していきました。痛みありませんでした。

針をさしたままの状態でしばらく先生と世間話しをし、数分後、今度は抜いていきます。「はい、全部抜いたよ。今度はうつ伏せね。」と言われうつぶせに。

うつ伏せは、首に数本刺して、肩から背中は触診しながらコリをみつけて、そこへ針を刺している様子でした。痛みはありません。

「はい、もう1回、仰向けになって」というので仰向けになって、腹部を「ポンポン」とたたいて、「いい音がでるようになったでしょ。どこをたたいても同じ音。かたよりがなくなった証拠だよ。」と、確かにおなかが柔らかい感じがしました。

さて、終わって起き上がってみると、目の周辺、眉間がとてもすっきりして気持ちが良いし、首のこりこりがなく背筋がのびているような感じがあり、とてもすっきりした。

「もみほぐし」とはまた違った爽快感がありました。

 

呼吸を深くすると落ち着く

稽古の始まりと終わりには正座して黙想します。わずか数十秒ですが、黙想の間、姿勢を良く保ち、深呼吸をします。姿勢を良くすると胸や腹部が圧迫されずに自然と呼吸が楽になります。「鼻からゆっくり吸って、おなか一杯になったら、ゆっくり鼻から吐き出して」と言うと、元気の良い少年部の生徒も黙想してしばらくは音をたててみたり落ち着きがないのですが、やがて静かになります。

呼吸は肺に空気が入るので、おなか一杯吸ってというのも変ですが、おなかを膨らますと横隔膜が下がり、肺が大きく膨らむわけです。肺は肋骨で囲まれているのでお腹ふくらませて横隔膜を下げて広げないと多くの空気を吸い込めません。いわゆる「腹式呼吸」です。

気持ちの抑揚と関係がある自律神経は交感神経と副交感神経からなり、交感神経は気持ちを高ぶらせ心拍数をあげさせる働きがあり、副交感神経は気持ちを落ち着かせる働きがあります。

横隔膜の動きが自律神経と連鎖しているのだそうです。息を吸い横隔膜が下がると交感神経が刺激され、息を吐くと横隔膜があがり副交感神経が刺激されます。

空手の稽古では、正座の時だけでなく、突きや蹴りの動作の時に声を出します。毎回出すと肺呼吸になりがちなので、10回目の動作のときや、「次、気合いいれて」などさまざまなやり方をしています。声をださずとも呼吸が動作にあわせて出来ていればたやすいことです。声をだせない生徒は動作と腹式呼吸ができていないのです。そうやってときどきチェックしています。

普段の生活でお子さんの姿勢を見てみてください。猫背になっている子は呼吸が浅く交感神経が刺激されずに弱々しく見えませんか?普段の生活から見直すことも必要です。

長くなりましたが、呼吸はいろいろな場面において大事なんですね。

階段520段

高崎駅から羽衣線をまっすぐきて国道17号線を横切り、聖石橋を渡ると、高崎市石原町になります。さらに、しばらくまっすぐ行くと突き当たりに石畳の参道が見えてきます。清水寺(きよみずでら)の入り口です。古くからあるお寺で1200年もの歴史があるとのことです。

参道から本堂までは階段を上がってゆくのですが、この階段520段ほどあります。登りはじめは段差もなく楽に行けるのですが、中盤あたりから傾斜がついてきつくなります。この時期の涼しめの日でも、本堂につくまでにはうっすらと汗がにじんできます。階段の数を数えながら登ると楽しいですよ。人によって違ってしまいます。524段だったという人もいますし、520段だったと言う人もいます。

本堂の向いに舞台があり、そこからの高崎市街の眺めはすばらしいです。今時期は階段の脇のあじさいもきれいなので、体力つくりを兼ねてぜひ挑戦してみてはいかがですか?

清水寺 | 高崎市

この時期になると

この時期になると、職場などでは空調が冷房に切り替わり、室温がさがり体が冷えてしまいますね。節電で例年より冷房の温度を高めにしたり、こまめにスイッチをきったりしているわけですが、それでも体調をくずしやすくなります。

仕事柄、職場ではパソコンに向かいっぱなしにで何時間を動かないような状況になってしまうので、1時間ごとに腕時計のアラームがなるようにしておいて、ちょっと休憩をはさむように努力しています。それでも自宅にかえってくると足、とくにふくらはぎがむくんでしまっています。このような状態で空手の練習をやると、肉離れなどの怪我になりやすいので注意が必要です。私は過去に2回ほど、この時期の勤務後の練習で肉離れをおこしています。ちょっと意識がたりなかったですね。肉離れになると、2,3ヶ月は稽古ができなくなるので、今は本当に注意しています。

空手教室では準備体操で足の指からふくらはぎ、すね、膝裏、もも(裏側と表側)、腰、手の指、手首、肘、肩、肩甲骨のあたり、首とストレッチと筋トレをとりまぜながらしています。あとは、練習後のストレッチも忘れずにするようにしましょう。また、水分補給と「うがい」も必ずやってくださいね。

休日の稽古がない日は、足湯を楽しんでみてはいかがですか?磯部温泉「足湯」は無料なんですよ。