稽古日誌 (2015-01-19)

ある生徒が脚が痛くて正座ができないと嘆いているので痛みのある部分をみてみましたら、前脛骨筋という脚のすねのやや外側から足の内側まで伸びている筋肉でした。前脛骨筋はつま先を上にあげたり、下げたりする際に使われる筋肉で立つ、座る、歩くなどで使われる筋肉です。触ってみると非常に硬くなっていて、足の三里というつぼを軽く押しただけで痛がっていました。

空手教室では準備体操で、つま先立ち、つま先あげる動作で前脛骨筋を柔らかくするためのストレッチをおこなっているのですが、他にもスポーツをやったりするでしょうから普段からつま先の上げ下げ、正座して後ろに上体を傾けたりしてストレッチすると怪我も少ないと思います。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン初段

ピンアン初段の第7挙動を特に練習。複数の動作の連結を1つ1つ正確に行えるように繰り返し。

 

稽古日誌 (2015-01-18)

先週、見学に来られた小学4年生の男の子が今日から正式に入門。2歳の妹の面倒見が良くて、練習の合間に妹から寄ってくるくるほど。空手で身体を鍛えて、内面はやさしいまま育ってほしいですね。

空手を始めてやる人には、まず、各動作を「まね」をしてやってもらいます。まねといっても奥が深いし、高い身体能力が求められる他、、外面だけでなく、どのように骨格や筋肉を動かすとそのような形になるのか?技の間合い、タイミングは?ということを見出しことが必要です。

これは、「見取り稽古」といっては武道では大事なものとされています。尊敬する上級者の練習をみて覚えて、良いところを真似してみる。悪いところは自分がそうならないようにする。そのためにどうあるべきかを見つけたり、教えてもらったりするのも大事な稽古となります。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
    • ピンアン3段
    • ピンアン5段

一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • 順突き、逆突き
    • 突きこみ(上級者)
    • ピンアン2段、初段
    • ナイハンチ
  • 組手
    • 3本式約束組手(中段の1)
    • 基本組手1から6本目、9本目

 

針灸治療体験レポート

先日、針(鍼)治療に行ってきました。

生業がソフトウェア開発なのでパソコンに向かっている時間が長いせいか、日頃から目の疲れ、首・肩のこりが気になっていました。

治療はご近所で知り合いの菅野針灸院で行ってもらいました。

ここの先生は大変やさしく、親しみのある方です。合気道の高段者でもあり、合気YOGA というヨガの指導もなさっていて、空手や武道にたいして理解のある方です。

治療時間は20分ほどでした。

治療用のベッドにあおむけになると、触診がはじまりました。おなかを「ポンポン」とたたいて内臓の硬さをしらべているようでした。

赤外線であたためる装置を腹部に照射してあたためながら、針を刺していきます。刺す前に「こんなに細くて、柔らかいのだよ」と針をみせてくれました。

脳天、顔面(眉間、眉付近、ほお)、それから腕から手、脚に数本ずつ次々と刺していきました。痛みありませんでした。

針をさしたままの状態でしばらく先生と世間話しをし、数分後、今度は抜いていきます。「はい、全部抜いたよ。今度はうつ伏せね。」と言われうつぶせに。

うつ伏せは、首に数本刺して、肩から背中は触診しながらコリをみつけて、そこへ針を刺している様子でした。痛みはありません。

「はい、もう1回、仰向けになって」というので仰向けになって、腹部を「ポンポン」とたたいて、「いい音がでるようになったでしょ。どこをたたいても同じ音。かたよりがなくなった証拠だよ。」と、確かにおなかが柔らかい感じがしました。

さて、終わって起き上がってみると、目の周辺、眉間がとてもすっきりして気持ちが良いし、首のこりこりがなく背筋がのびているような感じがあり、とてもすっきりした。

「もみほぐし」とはまた違った爽快感がありました。

 

稽古日誌 (2014-01-14)

習い事の中で空手や水泳は上位にはいるようです。なぜ空手を習うのか?ってよく考えています。

水泳や空手は体のさまざまな箇所を使う全身運動です。特に水泳は水の中なのでで息を吐く・吸うなどをきちんと行わなうことで心臓・肺などの循環器を盛んに使うことで発達を促進するなど効用があるとのこと。

空手はどうでしょうか?呼吸法はありますし、手足・体を使って緩急自在に動けるよう練習します。大きな違いは「護身」ということでしょうか。

護身術は何年やればよいか、どれくらできれば良いかという基準がないように思います。常日頃から身を守るという意識を持ち備えいざというときに動じることがないよう鍛える。鍛えておくことで体力に自信が持てて、精神的にも強くなり、健康にもなります。古来の武道を継承していくことで、技術的なことや、礼儀作法、伝統など重んじることが面白くなり生きがいにもなっていく。

空手教室の子供たちの成長期に数年にわたり空手をとおして接するなかで、そんなことを教えていきたいと思います。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
    • ピンアン3段
    • ピンアン4段
    • ピンアン5段
  • 組手
    • 肩たたき組手

一般部

  • 組手
    • 3本式約束組手(上段~下段の1)
    • ピンアン2段、初段

 

稽古日誌 (2015-01-11)

あいさつとは気持ち良いものです。朝、犬の散歩をしているときに出会う人に「あはようございます。」と言うと、必ず「おはようございます。」と返してくれますし、また、逆の場合もあります。

空手教室では1回の練習の中で何度も礼をします。「お願いします。」や「ありがとうございました。」と声に出して感謝や敬意を表したり、疲れてだらけたい気持ちをぐっとこらえてひとつの練習の区切りをつける場合もあります。空手教室で互いに気持ち良く練習をするためには当たり前のことです。

空手教室でならったことを日常生活でも活かしてほしいと思います。食事のとき「いただきます。」「ごちそうさま。」、よその家におじゃまするとき「おじゃまします」「おじゃましました」など、みんな言えているかな。。。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
  • 組手
    • 3本式約束組手(上、中、下段の2)
    • 約束組手(中段内受け)

一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
    • ピンアン3段
    • ナイハンチ
  • 組手
    • 3本式約束組手(上、中、下段の1)
    • 基本組手1本目から6本目
    • 基本組手7本目、9本目

 

稽古日誌 (2015-01-07)

今年の初稽古。

生徒たち久しぶりの稽古でだいぶ体がなまっている様子なので、柔軟・筋トレメニューを多めにして体が温まってから稽古。のびのびと大きく動作を行いました。後半は速い動作で蹴りの反復練習。

少し前から気づいていたのですが、姿勢が悪い生徒がいます。猫背気味でひきてが胸の前でとまってしまう、首を少し前に突き出し下をみているたような姿勢など etc.

練習中は指摘しますが、普段の生活から気をつけないといけませんね。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
  • 組手
    • 連続蹴り

一般部

  • 移動基本
    • 順突き、逆突き、突きこみ
    • ピンアン初段
    • ピンアン3段
  • 組手
    • 上段突きの対処(肘はね受け)

 

呼吸を深くすると落ち着く

稽古の始まりと終わりには正座して黙想します。わずか数十秒ですが、黙想の間、姿勢を良く保ち、深呼吸をします。姿勢を良くすると胸や腹部が圧迫されずに自然と呼吸が楽になります。「鼻からゆっくり吸って、おなか一杯になったら、ゆっくり鼻から吐き出して」と言うと、元気の良い少年部の生徒も黙想してしばらくは音をたててみたり落ち着きがないのですが、やがて静かになります。

呼吸は肺に空気が入るので、おなか一杯吸ってというのも変ですが、おなかを膨らますと横隔膜が下がり、肺が大きく膨らむわけです。肺は肋骨で囲まれているのでお腹ふくらませて横隔膜を下げて広げないと多くの空気を吸い込めません。いわゆる「腹式呼吸」です。

気持ちの抑揚と関係がある自律神経は交感神経と副交感神経からなり、交感神経は気持ちを高ぶらせ心拍数をあげさせる働きがあり、副交感神経は気持ちを落ち着かせる働きがあります。

横隔膜の動きが自律神経と連鎖しているのだそうです。息を吸い横隔膜が下がると交感神経が刺激され、息を吐くと横隔膜があがり副交感神経が刺激されます。

空手の稽古では、正座の時だけでなく、突きや蹴りの動作の時に声を出します。毎回出すと肺呼吸になりがちなので、10回目の動作のときや、「次、気合いいれて」などさまざまなやり方をしています。声をださずとも呼吸が動作にあわせて出来ていればたやすいことです。声をだせない生徒は動作と腹式呼吸ができていないのです。そうやってときどきチェックしています。

普段の生活でお子さんの姿勢を見てみてください。猫背になっている子は呼吸が浅く交感神経が刺激されずに弱々しく見えませんか?普段の生活から見直すことも必要です。

長くなりましたが、呼吸はいろいろな場面において大事なんですね。

稽古日誌 (2014-12-22)

高崎吉井空手教室の稽古納め、高崎支部の今年最後の稽古です。1年の締めくくりという気分がなんとなく伝わってきます。今までの練習してきたことを復習。また、少し新しい内容をいれて練習しました。

今日に稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段
  • 組手
    • 約束組手(中段突き、内受け)

基本動作の突き、受けは肩甲骨を意識して動かすように練習。受けは腕の骨で突きに対して直角に当てず(腕を痛めます)、突きに対して斜め後ろへ流す感じで受けます。約束組手ですがエキサイトしていました。

稽古日誌 (2014-12-21)

今日は高崎カルチャーセンター空手教室の稽古納め。今年1年を振り返ってきちんと練習できたのかどうかをよく考えてもらい、後輩たちに負けないよう励み、また目標を持って練習に取り組むように話しました。

今日は小学1年生男の子が見学にいらっしゃいました。人見知りするのであまり話できませんでしたが、最後はきちんと挨拶して帰りました。

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段(全員)
    • ピンアン3段
    • ピンアン5段
  • 組手
    • 3本式約束組手(上段、中段、下段の1)
    • 約束組手(中段・内受け)

用意の姿勢、ナイハンチ立ち、前屈立ちそれぞれ基本から形をとおして見直しながら練習。猫背だと引手が引けないので胸を張るよう姿勢を正して突き、蹴りの軸足が伸びないように蹴る練習。組手は上級者は3本式約束組手、中級者以下は通常の約束組手を中段内受けで練習。距離とタイミングをとらえて受けるように練習しました。

一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段、3段、4段(全員)
    • ピンアン5段、ナイハンチ
  • 組手
    •  基本組手1本目の応用

形の中で転体して受けを行う動作で腕の動きを最小限に行うため工夫を各自できているか見直し、組手では上段、中段に対する攻撃の対処を転位・転体で捌く練習を行いました。基本組手や約束組手は約束事と思わず取り組むことが上達するコツです。

稽古日誌 (2014-12-17)

高崎中央空手教室は今年の稽古納め。空手教室の冬休みに喜ぶ生徒もいましたが、全員参加で良かったです。去年と比べると人数が増えて活気に満ちています。指導はその分大変になりましが、生徒同士で注意したり良い関係が保てていると思います。

今日の稽古内容

少年部・一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン2段、初段(全員)
    • ピンアン3段
    • ピンアン4段
    • ピンアン5段
  • 組手
    • ワンツー
    • 蹴りからワンツー

気温が低いので大きくのびのび、ゆっくりと基本から形まで練習。突き手と引手の強さを同じくらいで行うことで引手が不十分にならないように、蹴りの時に軸足の膝が伸びきらないように、そして体の中心をまっすぐにして移動できるように練習しました。

一般部

  • 移動基本
    • 順突き、逆突き
    • 後屈立ち手刀受け
    • 四股立ち貫手
  • 組手
    • 3本式約束組手(上段・中段・下段の1~3)

約束組手を攻撃箇所を決めて行いますが、タイミングは自由です。攻守お互い約束事と思わずに真剣に行うと面白さが増します。攻撃箇所と受け方を決めて行うにもかかわらず、タイミングが変わるだけで、早すぎたり、遅すぎたり、バランスが崩れたり動作に乱れが生じます。受けから攻撃に転じる動作は体が勝手に動くほど繰り返し練習しましょう。和道流独特の攻撃の仕方や相手の崩し方が自然と身に付きます。