稽古日誌 (2015-03-15)

空手の「形」の演武に魅せられた方は少なくないと思います。身体から繰り出される切れ味鋭い技と気力は空手を知らない人にも、物理的な動きと演武者の精神力が伝わってくるのだと思います。

空手を長く続けられる理由には、稽古の中心に「形」があったからだと思います。形の稽古は何度繰り返しても飽きがきません。もっと上手くできるのではないかと追及していくことができます。結果的に技が身に付き、身体も丈夫になります。 🙂

 

今日の稽古内容

少年部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアンの形(クラス別)

各自の練習形別にグループ分けして繰り返し練習。自分の練習形の順番はみな覚えたようなので、あとは一つ一つの動作を正しい姿勢と正確な突き、蹴り、受け。それからスピードをつけるようにしていきます。

一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン初段
    • ナイハンチ
  • 組手
    • 基本組手5本目
    • 基本組手1本目(第3挙動のみ)

突きを受け流してから小手返しをするとどうしても小手返しに意識がいってしまい、受け流しが受け止めにならないように。まずは一つ一つの動作を正確に、無駄な力、動作をいれないで出来るように練習しましょう。

稽古日誌 (2015-02-22)

ピンアン3段のポイントは、肩肘をはらずに方向を変えながら受け、体の開き・腰のきれを利用して受け流す練習をします。肩に力が入り上体が浮いたり、体が伸びたり、下半身が崩れたりしないように、片足に重心が偏ったりしないように練習をします。

今日の稽古内容

少年部

  • 移動基本
    • クラス別にピンアンの形

移動基本と形を通して、生徒ひとりひとりのレベルに応じて指導しながら練習しました。基本も繰り返し回数が多いのですが、よく辛抱しました。

一般部

  • その場基本
  • 移動基本
    • ピンアン3段、4段
    • ナイハンチ
  • 組手
    • 基本組手6本目
    • 外受けの体捌き

基本練習はゆっくり動作で体軸を意識して、その後、速く動作。速くしても上体に無駄な力が入らないようにするのがポイントです。

 

 

 

稽古日誌 (2015-02-18)

ピンアン初段のポイントは、上体の操作で立ち方が崩れず、体の開き、腰のきれを利用して受け流す練習をします。身体の方向を変えて蹴りを行う動作は方向転換、受けと蹴りを同時に行うため無駄な力が入り、バランスも崩れやすいので自然にできるように練習します。

今日の稽古内容

少年部・一般部

  • 移動基本
    • ピンアンの形(クラス別)
  • 組手
    • 上段に対しての受けと攻撃

いつも行っているその場基本の時間を移動基本に割り当てて反復練習。正しい姿勢で直線運動とスピード、身体で突く(重心の移動)こと。

一般部のみ

 

    • ナイハンチ
  • 組手
    • 基本組手5本目

ナイハンチ形で腰を落とし高さを一定に保って移動、身体の操作を行うように練習。基本組手5本目は小手返しを極める過程で捕った腕のあそびが生じないように体捌きを行う練習。

 

稽古日誌 (2015-02-15)

ピンアンの形で最初に練習するピンアン2段のポイントは、身体の中心を崩さないように、床に対して身体を垂直に保ち左右、前後、方向転換が行えるように、また後屈立ちから前屈立ち、四股立ちに変化して上下しないように重心移動を練習しつつ、うち落とし、順突き、下段払い、上段受け、貫手を正確に行えるよう練習します。

今日の稽古内容

少年部

  • 移動基本
    • ピンアンの形(クラス別)

昇級審査に向けて級別に分かれて練習。時間を有効に使う生徒は伸びが早いですね。ピンアンの形それぞれに修得すべき点があり、それをローテーションしながら指導しました。

一般部

  • 移動基本
    • ピンアン初段
    • ピンアン3段
    • ナイハンチ
  • 組手
    • 3本式約束組手(中段の3)
    • 基本組手5本目、6本目

対人練習は攻守間合いの取り方をしっかり意識して練習しましょう。ただ、約束しているとおりに回数こなすことのないように。上段に対して受けおよび体さばきを行うとき重心を落とし安定させ、次の攻撃に備えられるようにします。

稽古日誌 (2012-09-30)

台風17号が接近していますが、雨・風もない時間帯に練習ができてよかったです。

先日、近所のお宅から「ピンアン初段」と形名をお子さんが言っているのが聞こえてきました。あとで妻から聞くと、そのお宅の親御さん、お子さんはかなり練習熱心なんだそうです。そもそも「ピンアン」と発するところから、糸東流か和道流の系統なのかな?でもうちの道場ではないです。:-)

ピンアンの由来などは、こちらをどうぞ。

今日の稽古内容:

子供クラス:

  • その場基本(中段突き、上段受け、上段外受け、上段内受け、下段払い、前蹴り、足刀横蹴り)
  • フットワーク・ミット打ち(刻み突き、前蹴り、回し蹴り)
  • 移動基本(順突き・逆突き)
  • 形(ピンアン2段、ピンアン3段、ピンアン4段)

その場基本はいつもは鏡の方を向いて練習をするのですが、今日はやり方を変えて丸く輪状になって練習しました。お互い前の子がまじめにやっているか確認するようにというと、「手が反対だよ」など、注意しながら練習していました。また、いつも最後にやる組手の補助練習もその場基本の次にやると、その場基本ではちょっと元気がなかった子も急にやる気を出して練習に参加してました。
形は全員でピンアン2段から始めてそれぞれの練習形が終わると、上級の形を見学させてますが、ピンアン4段をみて「難しいなぁ」なんて言ってました。

大人クラス:

  • その場基本
  • 移動基本(順突き・逆突き)
  • 形(基本形、ピンアン5段)

その場基本のなかで、ナイハンチ立ちによるさまざまな方向への突き、加えて猫足立ちによる突きで小さく切れのある突き方を練習しました。移動基本では腰の使い方と運足を連動させてすばやく動く練習。形はピンアン5段の前半を行いました。ピンアン5段はピンアン初段、3段、4段、基本組手1本目の受けが出てきますから、「ここはあの形のあの部分と同じだな」といままでやった形を振り返り磨きましょう。

稽古日誌 (2011-12-11)

先日は、榛名山にも行きが降りますます寒さが厳しくなりましたね。また、昨晩は皆既月食もあり見られた方もいらしゃるかと思います。寒いですが、冷たい空手着に袖を通すと見が引締る思いがします。年内の高崎空手教室の練習もあと2回です。がんばりましょう。

あまり意識したことはないかもしれませんが、和道流ではピンアンの形(かた)というふうに、「形」という字を使用します。「形」は相手に応じて変わる、変化のない鋳型であってはならないという考えのもとだそうです。形を十分に身につけ形を意識することなく無意識のうちに自由自在に技が出せるようになりたいものですね。

今日の稽古内容:

子供クラス、今日からピンアン初段に入りました。「今日から新しい形やるよ~」というと、「え、なにやるの?」「こんどはピンアンなに?」など興味津々の様子。一度、私がピンアン初段を演武してあげると、「あ、みたことある。」とか「あ、これこの前やってた」など、休憩時間にやっていたのをしっかり覚えていたみたいです。実際、一緒に号令をかけながらやってみると、「左手で上段外受けしながら、後屈立ちで、右手はおでこの前あたりに構えて。。」なんて説明しながら、わりとすんなりできてました。嬉しかったです。
形のあとは、組手の練習で、刻み突きと逆突のミット打ち、カウンターの練習をしました。

大人クラス、ピンアン2段と初段をやってから、ピンアン3段の解説をしながら最後まで行いました。ピンアン3段は体の向きを変える動作が多いので、余計なモーションをいれないように、上段受けと下段払いを同時に行うのも肩に力がを入れず、肘をはらないように柔らかく行います。手を掴まれた時の対処法、抱きつかれた時の対処法などもあり、護身術で応用したので覚えているかと思います。
形のあとは、組手の練習で、3本式約束組手中段1、基本組手1本目を繰り返し行いました。

 

稽古日誌 (2011-11-13)

昨日、高崎公園に4才の息子と散歩に行くと、どんぐりがたくさん落ちてきていました。すると、うちの息子一言、「もう、どんぐりのある日(季節?)なんだね~。」としみじみ言いながら、落ち葉やどんぐりひろいを始めました。

最近、空手教室の休憩中に子供たちが私に向かって走ってきて「ど~ん」とぶつかっては、投げられたりするのが好きなようです。組みついて、揺さぶりをかけられ倒されそうになるのを必死でこらえていますが、最終的には投げ飛ばされて喜んでいます。(投げ飛ばすといっても、そっと転がす程度ですが。。。) これは、これで足腰を練ってり、転がる感覚をやしなったりするのに役立つかなとおもい相手をしていますが、「今度は違うのやってとか」投げ方の注文がつけれらて困ってしまいました。

本日の稽古内容:

子供クラス、移動稽古、形(ピンアン2段)で立ち方、特に前屈立ち・四股立ちの膝の曲げ具合を注意して練習をしました。形は一人づつ演武してもらい、緊張した面持ちでやっていますが、率先してやる子、すっかり覚えて一人でやる子、まだ覚えていなけれど最後まであきらめずにやり遂げた子、みんなそれぞれ着実に上手になっているように見受けられます。フットワーク、ミット打ちや組手の稽古はみんな率先してやりますね。今日は、誰が一番にやるかもめてじゃんけんで決めていました。

大人クラス、今日は参加者が2名と少なく、普段あまりやらない練習をしてみました。ピンアン2段を呼吸と共に太極拳をやるかのごとく、ものすごくゆっくりと行いました。早くやると気づかないですが、ゆっくりやることで体のいろいろな部位が使われているのがわかると思います、また、肩にちからが入りっぱなしだったり、ふらついたりもします。形の最初から最後まで通しでやらなくても良いので一部分だけでも、ちょっとした気晴らしにやってみると良いかもしれません。

ピンアン初段は、両手で動作するところを分解して、片手づつ練習をしてから両手で動作する通常の形練習。3本式約束組手の上段1本目は、上段受けを腕の内側でうけてから返すように繰り返し行いました。

 

稽古日誌 (2011-10-16)

高崎の和田橋からスズランに向かう道路沿いの街路樹のイチョウが黄葉して、落ちた実が独特の匂いをはなつ季節になりましたが、今日は気温も高く汗がにじみ出る一日でした。

日頃稽古しているピンアンの形について簡単に説明します。空手は唐手(とうでぃ)などと呼ばれていて、稽古方法は、公開されることなく行われていました。形の呼称は「~のバッサイ」・「~のクーシャンクー」などと指導者名前をつけて呼ばれていました。指導方法も一定ではなかったため、普及のため指導者育成・指導体系の確立のためにピンアンの形が創作されたと伝えられています。
ピンアンは初段から5段まであり、和道流では、ピンアン2段が比較的構成が容易なのでこの形を練習した後にピンアン初段を練習します。ピンアンの形はクーシャンクー、セイシャン、チントウ、バッサイなどに含まれている技から構成されていますので、普及形ではありあますが、護身に役立つ技が多く含まれています。

本日の稽古:
子供クラス、今日はみんな元気に練習ができました。休憩中に私がピンアン初段の練習を鏡の前でやっていたら、後ろにぴったりとついてマネしてました。「空手楽しくなってきたかい?」と聞くと「うん、楽しいよ」と答えてくれました。また、休憩時間にピンアン2段を弟に教えながら自主練をする子もいます。積極性を尊重して見守っていますが、わからない様子だったら少し教えるようにしています。
練習内容は、そのば基本、移動基本、ピンアン2段、ミット打ち、カウンターの練習を行いました。

大人クラス、移動基本での姿勢・運足・突きのタイミングが良くなってきました。回って上段受けや下段払いをした後、前屈立ちの前屈が少し足りないときがありますので、正しい前屈立ちになっているか確認してみてください。
ピンアン初段は、ピンアン2段に比べるとやはり難しい動作が多いと思います。特に第2・第5挙動の後屈立ちが崩れないように腰を捻っての打ちおろし、第6挙動から第7挙動の後方へ横蹴り、第8挙動から手刀受けを連続するところの運足と体捌きなどは、何回も繰り返し練習してゆきましょう。
護身術では、抜き手技(手首外し)3種類やりました、そのうち2種類はピンアン3段・4段に入っている技を応用しました。ピンアンの形が実用的なのがわかっていただけたかと思います。

月例稽古(3月)

3月6日は総本部道場での月例稽古でした。

稽古の主な内容は:
形(ピンアン3段、基本形、ジオン)
居捕り(1本目、応用)

ピンアン初段から5段の中に含まれている技は、クーシャンクー、バッサイやジオンなどに含まれる技で構成されているので、ピンアンの形ができればそれらの形はできるようになると、故に、ピンアンの形をきちんと出来るようになるのは(あるいは教えるのは)難しいということです。
ピンアンの形というと初心者向きという認識で練習しているといけませんね。

居捕りは2人組で正座して向き合い、相手に手を抑えられた状態から最終的に関節を極めて相手を制するのですが、手を押さえられてから相手の手首を極めるところが難しく、見るとやるとでは大違いです。技がかかるとほとんど力を入れずに相手は転がってくれます。